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重大災害が起こる確率を研究したものだ。
1つの重大災害は、29のかすり傷程度の災害、そして300のヒヤリとした経験が積み重なって起こるというものだ。
不二家の事件を見るまでもなく、企業不祥事に関してもこのことが当てはまる。
ニューヨークで実証された、Broken Window Theory 「壊れた窓理論」というのも同じことかもしれない。
この場合、重大犯罪が起こるのは、車の窓を割ったり、落書きをしたりといった軽微な犯罪が積み重なって起こるというものだ。壊れた車や、落書きを徹底的に排除し、清潔さを保った町にすることによって犯罪を劇的に減らしたという有名な話。
不祥事にしても、犯罪にしても、やはりその予兆というのがあったはずだ。
その予兆を見える形にできる企業が今伸びている。
「見える化」というキーワードが今密かなブームだ。
300のヒヤリまで全部見えるようにとは言わないが、29の小さな事件を見逃さず、それに必ず対処する方法を提示し大きな災害や不祥事を未然に防ぐ事が今重要になってきている。
コミュニケーションの手段は発達していて、どこでも誰でも情報の受発信ができる。
しかし、世の中手段が発達しても、人の意識までは変わらない。
だからこそ、今意識を変えていかなければならない。
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