東京駅を取り囲むように出来たビル郡。
乱開発のようだが、実はそこには新しい概念を導入した政府の政策が見え隠れする。
それが空中権だ。
簡単に言えば、規定の容積率を超えた分を他の容積率の少ない敷地から買う事ができるというわけだ。
新丸の内ビルの場合、容積率は規定では1300%、それを東京駅から空中権を買って1800%にして建てられる予定だ。
同じような取引に、排出権というのがある。京都議定書に基づいて、国ごとに二酸化炭素の排出規制が行われているが
二酸化炭素を減らした分を、他の事業者に排出権として売ることが国際的に認められている。
以前テレビ番組で特集をされていたが、ブローカーが排出権の売買を積極的に行っているようすが紹介されていた。
排出権が高く売れるかどうかは、二酸化炭素の増加によるリスクが上がるか下がるかによって変化する。
そこを狙って株式取引のようにその取引を仲介する業者がいるのだ。
媒体を取り扱う広告代理店にとっての、媒体枠というのも一種の権利ビジネスだ。
その場所・時間・空間や名前にどのような権利があるかを見出し、価値の高い媒体を作り出してきた。
テレビ番組で視聴者をひきつけ、人が見るものとして、そのテレビの時間枠を売る。
スタジアムの名前を命名権として売買する。
雑誌の広告枠を販売するのも権利ビジネスだ。
売れるものは何か。あなたや、あなたの会社も大きな権利が眠っているかもしれない。
私も、探してみよう。
大きな捕らえ方をすれば、私のようなコンサルティングが主な仕事の場合、脳の権利を売るという捕らえ方も出来る。
脳の処理能力の30%を使用するので○○円といった見積もりになるだろうか。
権利ビジネス。大きな可能性を秘めている。
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