http://japan.internet.com/busnews/20070124/2.html
ブロガー参加型動画 CM 制作ネットワーク「filmo」――優秀作品には報酬も
テレビCMを制作しようと思えば、いかに制作費用を安くしようとも、テレビの媒体費が必要で、誰でも出来るものではなかった。
インターネットでの動画の流通がここまで普及してきた現在、動画による表現を見せる手法というのはテレビだけではなくなってきた。
その結果、CM制作を一般公募し、それを動画で配信することで話題を広げるという手法がビジネスとして成り立つようになってきたといえる。
そんな中で、エニグモという会社が始めたこのサービス。ブロガーがCMを制作し、それが制作基準に合致していれば公開され、それをブログに来た人が閲覧する。
そのCMが面白いものでなければならないが、多種多様なCMが制作されるため、その確立も出てくるだろう。
さらに、事前に審査することにより、広告主の意に反した表現は公開できない仕組みにしてある。
消費者が自ら作り出すメディアというのをCGM(Consumere Generated Media)と呼ぶが、今回の事例は
Consumer Generated Film (CGF)と名付けてみよう。このCGFにはどんな効果があるのだろうか。
これは実はクリエイティブ業界にとっても新人発掘の登竜門となり得る点に注目したい。
素人の作品を集めて、それを販売するという手法は、ウェブマーケティングの世界ではよく行われる。
例えばカナダのistockphoto.comなどに代表されるストック写真のサイトだ。
プロが取った写真もあるが、素人がチャレンジした写真も多く掲載されている。
これを一枚いくらといった価格設定でダウンロード販売している。
購買者・サイト運営者・クリエイターのそれぞれにメリットのある仕組みとして機能している。
購買者は安価に数多くのストック写真を利用することができる。
サイト運営者は仕入れ原価を少なくして販売することができ利益が確保できる。
クリエイターにとっては世に出るきっかけを作ってくれる。
つまり、登竜門をビジネスとして行う事が可能となったのだ。
まさに社会起業ともいえる新しいビジネスの形だ。
クリエイターにチャンスを与えながらも、それがビジネスとして成り立つのであれば、三者にとって良い循環を生むことができる。
創造的な仕事をする人が足りないとあせっている会社も多いが、このような仕組みを構築してチャレンジしようとする金の卵を見つける仕組みを作ってみてはいかがだろうか。
いろんな分野で出来るのかもしれない。
例えばチラシを作るサイトであったり、コラムを募集しても良いかもしれない。
きっと世の中に眠っている才能はあるはずだと常々思う。
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