韓国語の勉強も兼ねて韓国ドラマを見ている。
最近は、パリの恋人、兄嫁は19歳などだ。
韓国ドラマの黄金パターンは
1.ヒロインが貧しくても健気にがんばるかわいい女の子
2.相手はタイプの違う金持ち2人
3.金持ちの彼がヒロインの純粋さに惹かれていく
4.両親や親族の猛反対にあう
5.それでも愛を貫く
ここで、出生の秘密(実は異母兄弟だったとか)や事故で記憶喪失、あと留学というキーワードが出てきてハラハラどきどきさせる。これは韓国だけでなく、アメリカや日本にも同じようなドラマはたくさんあるが、特に韓国ドラマで特徴的なのは両親への対応だろう。
韓国語の敬語は絶対敬語と呼ばれ身内に対しても目上であれば必ず敬語を使う。
日常生活の中でも
「お父様今日はどうされましたか?」
「お母様、本当の事をお話しください」
といった丁寧な言葉使いが普通に使われる。会社内でも例えば
「社長様は只今いらっしゃいません」といった電話対応になる。
韓国ドラマの人気の秘密はズバリここだ。
視聴世代は40代~50代女性が多い。つまり自分の息子・娘にタメ口で軽く扱われている母親が日本では多数を占めているのだと思う。そんな中、若い男女が両親に礼を尽くす韓国ドラマの中のライフスタイルは非常に魅力的に感じるからだ。
日本の最近のドラマは家族揃って安心して見られるのが少ない。刺激を求めすぎるために過激な表現になってしまう。水戸黄門の視聴率が高い安定を示しているそうだが、これもそんなことと無関係ではないのかもしれない。
ちなみにマメ知識だが、最近は大分関係なくなってきたとも言えるが、兄弟がいる場合、兄が結婚しなければ弟が結婚できないという習慣もまだある。ドラマでも兄が結婚しないために自分が結婚できず悶えるという内容のものがあったりする。
これも目上の人を敬うという習慣からくるものだ。
最後に、こういう姿を見て「昔の日本みたいだ」という人が私は大嫌いだ。
進んでいる・遅れているという尺度でしか物事を見れない人にはなりたくない。
今は今であり、時代が遅れてくることはありえない。韓国の今は2007年の韓国そのものであって決して何年か前の日本のはずが無い。そういう無駄な優越感が、日本の成長を遅らせる。
ジャパンパッシングと言われる所以もそこにあるのかもしれない。
良いところは積極的に取り入れる。それが日本の良いところではなかっただろうか。今こそ、過去の成功体験にとらわれず、欧米だけに目を向けず、世界の新しい取り組みを取り入れる気持ちでいけば、また新しい世界が広がってくるのではないだろうか。
韓国ドラマを見ながらそんなことを思った31歳夏2007。
最近のコメント