現在企画中の案件
登場人物はガス会社、スーパーマーケット、そして主婦層だ。
今、情報があまりにも氾濫しているせいもあるのかもしれないが、スーパーマーケットへ来て現場で何を買うか考える人が増えているそうだ。ある調査によれば7割近くの人が店内で購買を決めているという。
その店内でいかに商品を目立たせるか。これは各商品のメーカーが鎬を削っている。
例えば、CMでも有名なあるキノコメーカーは、自社商品を使ったメニュー提案のために数多くのスーパーにモニターを設置し、放映していたりする。その他様々な商品が店内広告に莫大な費用を投じて自社商品の流通を促しているまさに戦場といえる場所だったりする。
しかし、スーパーマーケットにとって本当はメーカーが売りたいものよりは、実際に消費者に人気があるもので高利益率のものを売りたいのが正直なところではないだろうか。メーカー側が準備した販促物は只で使えるが、やはりそれ相応の見返りも期待される関係といえる。
そんな現状を打破するために考えたのが、クロスマーケティングだ。
以前、こんな事例を研究したことがあった。高級ホテルと高級車メーカーが共同で行ったキャンペーン、つまり高級車に試乗すると高級ホテルの宿泊券があたり、高級ホテルに宿泊すると、高級車メーカーから優遇が受けられるといった施策だ。
つまり、ポイントはキャンペーンを商品ではなく、顧客でセグメントするということだ。
スーパーマーケットの話にもどろう。やはり利用者が多いのは主婦層であることは間違いない。そして、家計の中でも光熱費の管理をするのもまた同じそうであることは間違いない。そう。ガス会社のターゲットとする顧客層と基本的に同じなのだ。
スーパーマーケットの店内で広報活動が出来るということは、他の手段に比べても格段に費用対効果の高いマーケティング手法であることが理解できると思う。
今回利用するツールは3つ
電子POP
メニュー提案動画
スーパー管理者向け動画ダウンロードサイト
ガス会社は以前から自社のショールームで料理教室を開催している。そこのメニュー資産と自社スタッフを有効に使い、料理動画コンテンツを作成する。
作成されたコンテンツはスーパー管理者向けのダウンロードサイトで素材別にカテゴリー分けされ格納される。
加盟スーパーには電子POPをガス会社からレンタルされ、自スーパーで特に売りたい素材(例えばにんじんだとか鶏肉)に合わせてメニューをダウンロード、電子POPにセットし売り場に設置する。
ガス会社は、主婦層に向けた効果的なキャンペーン効果が得られる
スーパーマーケットは手軽にメニュ-提案の売り場を構築できる
ユーザーはメニューを見て夕食の献立の参考に出来る
というWIN-WIN-WINの関係が構築できる。
一見何の関係もない業者同士でも、同じ顧客層であればお互いに競争相手になることもなくパートナーシップが組める。
クロスマーケティングが熱い。
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