引き続き小学生に向けた英語教育の話題。
先日、NHKのプロフェッショナルという番組で合鴨農法を確立した九州の農家のおじさんが登場した。出だしの所で、そのおじさんは田んぼのあぜ道を歩きながらヨーロッパの雑誌記者と携帯で会話していた。もちろん英語でだ。
こんな事例もある。最近、定年になった熟練技術者を中国の工場が破格の待遇で採用している。彼らが英語を少しでも学習していればもっと良い待遇を受けられたかもしれない。ただし、英語が出来るから採用されるのではなく、熟練の技術があるから採用されるのだ。
日本にいるから英語は必要ないかといえばそうではないし、国際人になるために英語が必要かといえばそうでもない。
では英語教育には何ができるのか。
自分のやりたいこと、自分が得意なこと。これを伸ばす教育の中に英語が少しだけお手伝いするという形がベストではないだろうか。高い位置にある本を取るための脚立の役割を英語が担えれば良い。本の内容を理解するのも、その本を取ろうとする気持ちも彼ら、彼女らのモチベーション次第だ。
前回の記事では友達というのがモチベーションだということを書いたが、もう一つのモチベーションは自分の夢をもっと広げたいという気持ちだ。英語を勉強するのではなく、英語で勉強する。そんな環境を作っていければと思う。
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