アメリカンフットボールを地方の大学でやっていたとき、アメリカのカレッジフットボールにはまって衛星放送(スカパーのアナログ版)を契約し見ていた時、その観客動員数に唖然とした。
大学生同士の試合に10万人。一人10ドルの入場料を取ったとしても100万ドル。1億2千万円だ。テレビでの放映権もあるからもっと稼いでいるだろう。しかもその収入は体育協会で一括管理され、他のスポーツにも配分されるのだそうだ。
日本の大学でも「体育会」という組織がある。だが、グラウンドの調整をするくらいの簡単な組織な場合が多い。そして加盟クラブもほとんどが自費での運営。
そんなアメリカの現実と、日本とのギャップを見て、スポーツビジネスを仕事にしようと思った時期もあった。実際に独自で広告協賛を集めてイヤーブックも作り、大学内での観覧試合も計画したりしていた。近くのスタジアムに「芝が荒れるからだめ」と会場提供を拒否された時にはそうとう凹んだが(だったら芝を生やすなよ!笑)、その他スポンサー契約も成功し組織的な動きへと進めていけたような気がした。それは今の後輩も引きついでいろいろと面白い企画を考えているようだ。
さらに、見るスポーツという文化をどう育てていくかが重要だ。そのためには大学内に観客席付きの競技場を作らなければならない。せっかく大学という結束力のある集団を持っているのだから対抗戦などでスタジアムをいっぱいにして、その収益でさらに強化が進む。そんなことも出来るはずだ。
見る機会を提供しないからスポーツ離れも進む。実際に試合を見て入部を決意した後輩も何人もいる。やはり試合を見て、そこで輝いている人たちを見ることは案外いいかもしれない。
つまり大学を含めたアマチュアスポーツを、スポーツビジネスとして成功させるためには
1.観客を呼べる企画を行うプロモーターの養成
2.集客できる施設の建設
3.見るスポーツへの理解
これが必要だ。ただ、今のままスタジアムで試合をしても誰も来ないだろう。スタジアムに足を運ぶ理由をもたせられるかがプロモーターの腕にかかっている。大学であればライバル大学との決戦であったり、そういう物語を提供しなければ誰も来ない。
アマチュア=ボランティア的な考えは改めたほうがいい。
今、特に広告業界では「経験」というのが大きなキーワードになっている。
数十万人単位のアマチュアスポーツの愛好者をファンに出来る大きな機会が企業にもある。
観客動員、スポンサー、そして適切なお金の配分が今後のアマチュアスポーツには必須の課題だ。
日本では野球とサッカーが人気ですが、有料だった気がします・・・?(不確かで申し訳ないです。)
甲子園での全国高校野球大会は有料ですよね・・・??
投稿情報: ガイレイ-ガイレオ | 2007/07/18 02:22
甲子園は相当儲かっていると思います。確かに成功しているアマチュアスポーツもありますね。
クローズドに出来る会場が少ないというのも入場料収入の道を閉ざしている一因なような気もします。
投稿情報: Eric | 2007/07/18 21:53