人間の行動様式に対しプロダクトデザインが何をなし得るか。
例えば最近出てきた冷蔵庫や自動車の半ドアを防止するオートクロージャー。
これは半ドアによる危険性を回避するのも目的だが、もう一つ大きな役割がある。
それが「バンッと閉めなくてもよい」という役割だ。
大きな音を立てて”バンッ”と閉めるのはおしとやかな女性にしてみれば気が引けるしあまり美しいものではない。しかし、オートクロージャーがあればさりげなく、静かに動作を行うことが出来る。
これはおしとやかに美しく見られたいという欲望を満たしてくれる新しい機能だ。
記事の中で、男性は特に「プチな戦い」を日々繰り広げているという。
確かに、ちょっとしたところで自分を良く見せたい、ワイルドに見せたいという欲求がある。
そんな欲求を満たす道具が求められている。
そんな道具には差異化というのがキーワードのようだ。
誰でも出来るものではなく、あえて自動化せず「コツ」のいる作業を要求する。
それを出来る人をかっこいいと思わせる。そんな製品が面白い。
なんでもかんでも便利ならよいわけではない。持つ人をかっこよく見せる視点が重要だと再認識した。
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