ロッテリアが絶妙バーガーという商品のキャンペーンで「おいしくなかったら返金します」というキャンペーンを行った。
しかしながら、このキャンペーンはメディアへの露出効果はあったかもしれないが、長期的にみて企業価値を下げるキャンペーンになるのではないかと懸念している。
その一つが環境に対する取り組みとの矛盾だ。
外食産業やコンビニエンスストアにとって廃棄食品の問題は非常に深刻で、それを減らすために、コンビに各社は正確な発注管理などのシステムに多大な投資を行っており、廃棄食品を肥料としてリサイクルするなどの動きも活発だ。
このキャンペーンの場合、おいしくないと感じたら半分以上残した場合、返金に応じるというものだ。つまり、「おいしくなければ最低でも食材の半分は捨てます」という意味ではないだろうか。
ハンバーガーを普通に作って「まずい」と感じることはほとんど無いだろう。そこそこにおいしいはずだ。このキャンペーンをしなければ普通に食べられていた食材をみすみす捨てることになっている現状をどのように考えればよいのだろうか。
記事によると、約2000食が返金されたとのことだ。仮に一つのハンバーガーの重さが200gだとして、半分で計算しても100×2000で、200000g。つまり200kgの食材をキャンペーンのために捨てたということだ。
食材を捨てることを販促として行うキャンペーンというのに私は疑問を抱かざるをえない。
返金しますというのは自信のあらわれかもしれないが、その自信によって失われる信頼があるのではないだろうか。
ロッテリアの企業としての取り組みを今後も注視していきたい。
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