広島にもようやく電子マネーの波が到達し9月1日からJR西日本のICOCAが使えるようになった。
というか、自動改札になったのが今年に入ってからという、都会の人には考えられない状況が今まで続いていたことが一番の驚きかもしれない。最後の生きた化石もとうとう進化してしまった。
そのICOCA、大々的に導入の宣伝をしているものの、「どこでカードを購入できるのか」という情報をほ駅にほとんど掲示しておらず、5日の段階でICOCAで改札を通る人の割合は1割程度のような感じだ。そんな対応を見ていると、ICOCAを広げたいのか広げたくないのか、どうもJRの対応が分からない。労働組合なんかが絡んでいるとか、そんな裏事情を勘ぐってしまいたくもなる。
クレジットカードは5000円以上の買い物を中心に使われており、長らく1~3000円の間は空白地帯で現金の流通が主流であった。そんな中で、ここへ来て小額決済専門の電子マネーが瞬く間に普及してきている。
電子化がもたらす恩恵は計り知れないが、例えば地震が起こった時に、停電のコンビニで物が買えないなど、ある日突然来る大きな災害に対して進みすぎた電子化は大きな混乱を招くということもあるだろう。
人間はそれほど薄氷の上を歩む存在であると常に自覚すべきかもしれない。
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