ある教授さんのブログより、米国が中国に対し知的侵害をWTOに提訴するという。
http://www.bs-amusement-park.com/
中国の国産テーマパーク「北京石景山游楽園」のウェブサイト。明らかにディズニーランドでおなじみの7人の小人がいる。主人公こそ猫みたいな感じで違うが、お城のイメージといいちょっとやりすぎ感が否めない。全くのオリジナルを求めるわけではないが、独創性というのはテーマパークにとっては大きな要素だ。パイオニア企業の手法を真似て同じような業態が次々に登場するということはよくあることだ。しかし、それが無秩序であってはならない。
何を真似るか、そこが重要なのだと思う。
上の例で言えば、この遊園地はディズニーランドを外見でまねるのではく、従業員教育や運営の方法を真似るべきだ。お客さんはその外見だけで集まっているのではないことを自覚すべき時かもしれない。7人の小人を使いたければ堂々とライセンス契約すればいい。知的財産の所有者を尊重する文化をもっと育てなければならないというのが外国からも政府からも課せられた中国の課題のようだ。
私も以前東証二部上場の会社にアイデアを盗まれたことがある。 共同開発で最初の原案を出した。途中でプロジェクト自体は消滅したのでそのままにしていたら、その開発が知らないあいだに行われており、サービスインしていた。競争力の源泉は何か。それが知財であれば正当な対価を支払うべきだ。
以前の記事で音楽業界のyoutubeとのあらたな提携のことを書いたが、デジタル情報であれば一瞬で世界中を回ってしまう時代にどのようにそれらの知財を盗用から守るか、WTOを含め世界各国の叡智が求められる。
同時多発模倣批判、すね(^_^)/。
実際日本国内でも「企画書パクられた」などの「企画書(とか原案とか)にまつわるトンデモ話」は腐るほどありますよね。しかもたいがい上っ面だけの模倣で、まさに「中国になんとなくディズニーのようなビミョーなキャラが、、、」ってのとおんなじようなカンジのオマージュ、ってのが多いです。
人の仕事に対してなめたマネするってことは自分を貶めることになると言うのはモラル以前の問題じゃないかと思ってます。
投稿情報: 有人SPAM初號機 コーノ | 2007/05/01 00:42
中国人は著作権意識が無いとか、民族批判にならないようにしないといけないですね。今までそういう文化が無かっただけですから。鯨を食べる日本人は野蛮だと同じような批判になりかねないと思います。こういう事例に対して一つ一つ大きな批判の流れを作っていけば、国民も模倣品に手を出さなくなりますし、そうすれば企業もそういう行為に手を染めなくなるという循環を作っていかなければならないと思います。
投稿情報: Eric | 2007/05/01 07:32
逆に日本が著作物の利用を制限することに躍起になっている部分が突出しているのもそもそも「コピーライト(複製権)」という視点の人達から見れば妙なわけですし、「文化がなかった」という点では意味は変わらないですもんね。
中国云々と言いながら自分がアイディアに対価を支払うことをケチっているなら(価値を感じていないなら)それもあまり意味が変わらないとも思います。
だいたい「日本の著作権法」そのもののありようも今議論されてるところですし。
投稿情報: 有人SPAM初號機 コーノ | 2007/05/01 11:49