百聞は一見に如かずとの諺を出すまでもなく、
単なる情報と実際の体験との間には大きな隔たりがある。
近年、インターネットの登場により、情報だけはいつでもどこでも気軽に得られるようになった。
しかしその反面、実体験を伴わない情報で満足する人たちも多くなり、体験そのものの価値が大幅に上昇しているのではないだろうか。
ベテランの新聞記者が書いたコラムにも、最近の若い記者は現場を駆けずり回らずにネットで調べたものを調査資料として出してくる。どうしたものかといった論調が見受けられる。
同じようなことは一般の会社でも起こっている。当然体験には時間もコストもかかる、しかしその体験をせずに何かを得ようとしても相手を説得させることはなかなかできない。
マーケティングでも同じだ。ブログマーケティングがもてはやされる反面、店頭での販促イベントや体験型マーケティングも近年よく行われるようになってきた。
ゴルフクラブのような高額な商品でもいわゆる「テイスティング」に似た仕組みを取り入れているところがある。小額の商品であれば昔日清がカップヌードルの販売の際に該当で試食イベントをやったように、実際に食べてもらうということが必要だ。ブログマーケティングでも、ブロガーに体験してもらってその経験を語ってもらうというのがベースになっている。
大きな収穫を得るにはたくさんの種(体験)をまかなくてはならない。
たくさんの種を育てるにはたくさんの栄養(広告・PR等)がいる。
そして、その種そのものが強く逞しくなければならない(本物であること)
マーケティングは農業だ。
[いいですね]
投稿情報: withoutsugar | 2007/04/30 15:44
[いいですね] マーケティングは農業である、というのは激しく同意です。
最近、Webサイトを立ち上げたら、それで事業のスタートアップが完了したと勘違いする例が多すぎます(汗)
投稿情報: まっちゃん | 2007/04/30 16:56
予算を立ち上げにしかかけていなかったりすることも多く、過去それで運営できないがために、役に立たないWebを作ったといわれたこともあります。最近は制作費は切り詰めてでも運営費を確保するように事前に言うようにしてます。運営費が確保できないならやめましょうという場合も結構ありますね。
また、運営費を節約するためには、Webをシステマチックにしなければならず、そのためにはより大きなコストがいります。建築業界では最近ライフタイムバリューというのがキーワードのようですがウェブ業界も全く同じですね。
投稿情報: Eric | 2007/04/30 17:12