この本の中で
”Universal Music Group, Sony BMG Music Entertainment, Warner Music Group の3社とYoutubeはビデオ・音楽のライセンス契約を締結している。これにより、これらの会社が所有する音楽を使って消費者が「口パク」ビデオをYoutubeで公開すると、これらの音楽会社はそのビデオページ上の広告による収益の一部を手にすることができる。”
という件がある。
著作権管理=お金を払わないと使わせない
という発想とは違う新しい収益モデル。つまりその音楽がページに人を惹き付けたことの対価を払うということをこれらの会社が選択したことは非常に大きな決断だ。
もちろん無断使用で一方的に使用者が利益を受けることは著作権者としては納得いかないのはあたりまえだ。しかし、この「一方的」という部分を解決すれば消費者が音楽を利用して作ったコンテンツが新しいプロモーション手段になることを示唆している。
私も携帯コンテンツビジネスを始めようとしている。独自の動画コンテンツを配信していく予定だが、そのコンテンツを勝手に集めて公開してその彼らが収益を得ていたら許すわけにはいかない。だが、前述のようにその彼らの収益の一部が還元される仕組みであればお互いWinWinの関係にもなれるかもしれない。
コンテンツそのものへの課金から、そのコンテンツを利用して作ったサイトの収益から課金するというライセンス契約がもっと確実に出来るようになればコンテンツ流通の裾野は大きく広がると思う。
CMも自由に再放送できない著作権管理体制は、結構マーケティング的にはマイナスなのではないだろうか。
ということで、VOXもどこかのコンテンツプロバイダと契約し、ビデオ素材を使ってもいいがそのビデオが掲載されたページからの広告収入が還元されるという契約はできないだろうか。ニュース番組などが掲載できれば大きなトラフィックを生み出すことになると思う。
コメント