http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/6416967.stm
イギリス政府は、「学校には服装について独自の決まりを定める権利がある」という答申を出した。
国際的にも問題になっていた女子生徒のニカブ(目以外の部分を覆うスカーフ)着用を禁止する動きになりそうだ。
イギリスは近年、移民を大量に受け入れて経済再興を成し遂げてきた。
他のヨーロッパ諸国も同様に、アフリカ・中東から多くの移民を受け入れて成長の基盤としてきたのは事実だ。
当然そこには文化的な摩擦が起こる。
宗教も違う、文化も違う、食生活や服装も違う。そんな人たちと共存していかなければならない。
日本も対岸の火事と思ってはいられない日が来るかもしれない。
人口減少社会の日本で、今以上に経済成長を成し遂げようと思えば海外からの労働力の受け入れは避けては通れない。すでに、多くの外国人が来日している。彼らが多く居住する地域では同様の文化的な差異に端を発する問題が数多く起こっている。最近NHKでも特集をしていた。
多様性を認める社会といえばかっこよく聞こえるが、統一感というのも秩序を保ったり連帯感を生んだりといったプラスの面がある。お互い譲り合って共通点を見出す作業がこれから必要になってくるのではないだろうか。
思想・信条・宗教の自由。最大限尊重すべきだ。しかし、共同で生活している以上、自分だけが主張を通すわけにはいかない。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角この世は住みにくい。
夏目漱石 草枕の一節が多くを物語っている。
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