以前大学の時に先輩からこう言われたことがある。
「お前ら、うまくなりたかったらエロくなれ」
つまりは、相手の事を研究し、自分の強み弱みを知り、適切な戦略を取れば試合に勝てるということを意味しているのではないだろうか。スポーツの戦略もそうだが、自分を分析し、相手を分析し、その結果最大限の効果を生むという法則は、人間の営み全てに当てはまる。
エロいということは、いかにして相手を自分の思うようにコントロールできるかにかかっている。当然相手の意向を無視して行動すれば男女間であれば犯罪なる場合もありうる話だ。
同じように、経営戦略でも会社の立場、顧客の立場でものを考え、最大限会社が伸びる戦略を考えなければならない。会社の独りよがりでは成長はありえない。
そのモテ戦略(経営戦略)の一つが、「ブルーオーシャン戦略」
任天堂が出したDSやWiiの戦略がこれに当てはまる。
さらに、ウィダーインゼリーなどもこの戦略がはまって成功している。
たとえばWii。
通常、ゲーム機市場はゲームの好きな人が購買ターゲットだ。実際そのターゲットに売ってきたし、ゲームに関心の無い人はゲーム機は買わない。
しかし、ゲーム機市場は熟し、もうすでに新しい市場は残されていない。本体の価格も下落を続け、消耗戦を強いられていた。例えばこのようなゲーム機市場を「ブルーオーシャン」と対比して「レッドオーシャン」と呼ぶ。
Wiiのゲームは簡単に誰でも出来るシンプルなゲーム。複雑な操作を必要としない体感できるゲーム。これらを開発することによって従来ゲームに興味の無かった層を掘り起こし、新たな市場を作り出した。
ウィダーインゼリーの場合。
ウィダーインゼリーは、スポーツ愛好家の間では有名なブランドとなっていたが、一般にはあまり浸透していなかった。スポーツ飲料という特定の分野には当然競合商品も多数存在する。そこで、このウィダーインゼリーを販売拡大するのにもこの戦略が使われた。
そこで、栄養がすぐに吸収されるという面に注目し、利用シーンを「朝、忙しいサラリーマンに10秒で栄養補給できる補助食品」と設定した。
ここで、スポーツ飲料としての競争から外れ、競争の無い理想のパラダイス「ブルーオーシャン」を見つけたのだ。
あなたの、商品・サービスにも「ブルーオーシャン」が見つかるかも知れない。
競争に打ち勝つのも非常に重要な戦略だが、見方を変えて、競合の無い世界へ旅立つ事もこれから生き残る上で重要な戦略になることは間違いない。
「ブルーオーシャン戦略」 今年のキーワードになりそうだ。
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