勤労挺身隊で韓国から日本の工場に渡ったおばあさんのお話を、同時通訳をしていた知人から聞きました。
日本に行けば働きながら進学も可能だということで富山県の工場へ渡ったおばあさんですが、朝7時から夕方5時までの勤務で、その後は寮に帰るという生活だったそうです。無理やり長時間働かせて搾取された女工哀史のような世界ではなかったようです。給料も支払われていますし、それ自体は当時の日本の学生も同様に働いていましたので、特別差別をされたということではないようです。
私がとても印象に残ったのは、この働かされたという話ではなく、その後のおばあさんの人生です。
当然おばあさんも本国に帰ってからは恋もし、結婚もするのですが、当時、韓国人男性は日本で働いていたというのはイコール売春婦であったとの認識を持っていたようです。ですから、その為にひどい差別を受けたという話でした。
さらに、現在でも韓国人男性の多くは日本に留学した女性に対し、「男と遊んできた」と勘違いすることが多いそうです。
日本に対して謝罪を要求する気持ちも分からなくも無いですが、その前に自国の男性がそのような偏見を持つことに対してもっと社会を変えていかなければならないのではないかと感じました。
明治か大正の頃、日本女性が外国へ働きに出るという事が考えられない時代に、
外国での仕事って何があるのか考えるのに一番判りやすい例が売春なのかな、
という短縮的な思考に飛んでしまうからかもしれませんね。
もう一つ、実際に確かめたことはありませんが、
日本語「(勤労)挺身隊」を韓国のハングルに訳すると「売春婦」の意味の単語になると
どこかで聞いたことあります。漢字を使いませんからね、韓国は。
そういう誤解が今の悲劇を作り出しているのかな、と。
投稿情報: ガイレイ-ガイレオ | 2010/09/03 01:02
漢字の挺身というのが身を奉げるという意味ですから、それで勘違いしてしまったという面もあるかもしれません。いずれにせよ、思い込み=真実という思考を変えなければいけない重要な問題だと思います。これは日本でも起りうることだと思います。
P.S.
VOXが無くなるみたいでさみしいですね。
投稿情報: Eric | 2010/09/03 11:36