最近Kindleなどの電子書籍の話題がかなりもりあがっていますが、歴史的に重要な文献がパソコンで作成されて電子書籍で流通された場合、その痕跡は電子的なものしか残らなくなります。
そのような電子化された情報だけがこれから数百年後の未来に残されていくとなると、考古学とは記録された電子データを解読することとなるのかもしれません。また記録媒体の寿命は現在の技術では紙よりも劣化が早い場合もあるので、人間の英知の多くの部分が失われてしまうといったことも起こるかもしれません。
ロゼッタストーンやハムラビ法典、好太王の碑文など石に刻まれていた文字が解読されてその時の時代が分かったケースが数多くありますが、2000年代を考証する未来の考古学者はどのように情報を取得し、また解読するのでしょうか。
この点では、私も懸念しています。
うちには昭和50年からの34年分の新聞スクラップがあるのですが、量の多さとかさ張りから、スキャナーに取り込んでCDに保存しようと考えたのですが、パソコンが故障したらまったく使えない&OSが古くなると10年、20年後のパソコンで読み取れなくなる・・・などで、結局紙の方が最強じゃないのかと、思案しているところでして。
長所短所いろいろですね。
ただ、最大の長所はネットに出して世界中のパソコンに取り込まれるとかなり広く長く残るのではなかろうかという点でしょうか?
投稿情報: ガイレイ-ガイレオ | 2010/02/21 23:49
コメントありがとうございます。
遠くの未来でも過去のパソコンソフトを再現することは可能だと思うのでデータ自体は読み取れるのかと思いますが、データ自体が壊れてしまってはどうしようもありませんね。未来の考古学者が現代の「空白時代」の謎を追うみたいなSF小説があれば読んでみたいなと思います。
投稿情報: Eric | 2010/02/22 01:36
P.S.
ネット上で複製が数多く残るという点では、どこかに情報が残り続けるという利点でもありますが、過去の見せたくないものまで半永久的に残ってしまうということもありますね、過去の画像流出事件などでは、それを苦に自殺したなんていうこともあったりしますし。
投稿情報: Eric | 2010/02/22 01:42
過去のものが半永久に残る点は、紙媒体でも同じでしょう・・・。
新聞記事でも被害者と思われていた顔写真が、未成年の加害者と判り、図書館での新聞縮刷版では削除出来ても、当時の新聞を持っていれば、いつまでも残りますしね。
でも、ネットの怖さは複製が簡単にどんどん出来るだけでなく、誰でも書き換えることが可能と言う点でしょうね。これは紙媒体よりも恐ろしいことだと思います。
投稿情報: ガイレイ-ガイレオ | 2010/02/22 04:04
デジタルデータの場合、筆跡やインクなど手がかりとなる情報が少ないので、情報の真贋を判断することが難しいかもしれませんね。メタデータなどを読み取ればどのパソコンで作成したのかなどの情報がわかるかもしれませんが。
投稿情報: Eric | 2010/02/22 12:44