昨晩、何気なくテレビを見ていたらドモホルンリンクルのCMをやっていました。CMには実際の利用者が出てきて効果を熱く語っていたのですが、その後の無料請求の画面に変化がありました。
今までは、画面の真ん中に0120-444-444と電話番号が大きく出てきて資料請求を促していたのですが、昨日見たCMは検索窓が一つ。テキスト入力欄に「ドモホルンリンクル」と書かれてありました。
ちょうど23日の日経新聞には、新聞の広告費をネット広告が上回り、広告費でテレビに次ぐ2位となったという記事がありました。ネットはもはやマーケティングには欠かすことのできない最重要ツールとなってきたようです。
ドモホルンリンクルの新しい戦略には2つのポイントがあると思います。一つは、オペレーターコストの削減。2つ目はネットに接続させることでCM以上の情報を提供することが出来るという2点です。
CM放映と同時に多数のコールが掛かる状況は、実はコールする方にも不便ですし(電話がつながらない)、コールを受ける方も物理的な制約がありますからその瞬間だけ回線を多くすることもできません。できれば平均して電話がかかってきた方が起業としてはコストをコントロールしやすいことになります。CMで電話番号を表示するリスクはそのようなところにあります。今回の決断は電話番号を表示しなくてもネット経由で同等数の資料請求を見込める状況になったと経営陣が判断したということでしょう。
また、ネットに誘導すると、CMでは伝えきれなかった数多くの情報を伝えることができます。その結果納得した上で資料請求を「自らの意志で」行うということは、その後の購買へつながる可能性も多くなるのではないでしょうか。そんな点もあると思います。
インターネット人口はすでに全世界の人口の4分の1の16億人となってきました。つい先日も1600社が集まってインターネットの業界団体も設立されました。ネットの重要性を認識し、それに対応できた企業が生き残る時代となってきたのかもしれません。
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