以前、中国地方で100教室を展開する大手学習塾のオーナーが年次総会で「一に宣伝、二に宣伝、三四が無くて5にサービス」というようなことを言っていたのを思い出すが、それほど「知ってもらう」ということは新規顧客獲得の始めの一歩である。
今日はお昼にランチをしながら飲食店経営者との懇談中、自社で作っているケーキなどを通販したいという話が出た。お菓子の通販はリピート率が高く非常に魅力的な商材ではあるが、結局通販サイトを作っても宣伝をしなければ個人の副業以下の売上にしかならないのが現実だろう。しかし、この会社は5店舗ほど自社の直営店を運営しているため、直営店での通販への誘導が美味く機能すればやる価値は十分にあるという事を話した。実際にコンタクトできる店舗を持つ企業の強みでもあるし、その店のファンであればそこから口コミも発生しやすい。
午後からは永代供養の納骨堂のコンサルをやっている知人からネットから誘導するための仕掛け作りの相談を受けた。新しく銅線確保の為のサイトを作るのであるが、これもSEO対策云々の前にどのようにそのサイトを知ってもらうのかという明確なものがなければ企画倒れに終わってしまう。SEOやSEMは一つの手段であるが、その他にも様々な手法を駆使しながらサイトのプレゼンスを上げていくというのは一番難しい部分である。
また単純な広告はスルーされる可能性が高まっている昨今、PR戦略というのが重要性を増している。なにも新しいものが無いという企業でも、以前手がけたマンション建設現場の巨大QRコードのように新たにネタを創り出すことで話題に上ることが出来る。納骨堂であれば「現代の墓事情、4割の妻は夫と別の墓に入りたい!?」などという統計データが出せればこれが記事となり、「○○霊園の統計によると」といった感じに媒体に名前が載ることになる。
まとめると、まずはコンテンツを作りこんだサイトを制作する。PRの為のネタを見つけ出すもしくは作り出す。そしてプレスリリースを発行し各媒体へ周知させる。そして記事化されたページからサイトへ誘導させる。といった流れだ。
どの作業が抜けても商売に直結するサイト作りは出来ない。名刺代わりのWEBサイトではなく、WEBサイト自体を営業マンとして働かせるためにはそのような仕掛けが重要だ。
作っても知ってもらわなければ始まらない。
知ってもらうための工夫がサイト制作には必ず必要だし、それが制作会社の付加価値となる。
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