電通売上高、初の2兆円…ネット広告好調が後押し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070511-00000114-yom-bus_all
読売の記事タイトルでは「ネット広告好調が後押し」とネット広告を主題にしているが、記事の最後の方のOOHメディア事業が19.2%増というところに注目したい。
OOHM(Out Of Home Media)は屋外広告と呼ばれていたものから定義を拡大し、家の外で目にするメディアを総称して最近使われることの多くなった用語だ。
OOHMが注目される理由をあげると
1)誰もが見る媒体がなくなってきた
一度にたくさんの人にリーチできる媒体が少なくなってきたことが大きな原因だ。テレビも多チャンネル化がすすみ、インターネットも多くの人に一度に同じものを見せるのには向かない、新聞もリーチという点では見劣りする。
2)意外性を求めるクライアント
ありふれたキャッチでありふれたメディア展開では十分に目的を果たせなくなってきており、口コミを誘発するような面白い・驚きのある仕掛けが必要となってきた
といったことになると思う。その結果今までも十分機能してきたが表に出てこなかった家の外のメディア(屋外広告・交通広告・インストア広告)に注目が集まることとなったといえる。さらにデジタルサイネージ(薄型スクリーン(LEDやLCD、ELなど)を利用した屋外広告)の普及も追い風となっている。
電通の決算を見ると、屋外広告からネットや携帯への連携、屋外イベントから口コミで広げるといった、OOHMを軸にしたプロモーションがここ近年盛り上がりを見せていることは間違いない。
もはや、ネットを使えばニュースになる時代は過ぎ去ろうとしている。
リアルな経験(エクスペリエンス)がプロモーションを加速する時代だ。
最近のコメント