韓国のインターネットラジオ大手のMukulcast.com
音楽放送なので、著作権の管理が大変だと思うが、そこは放送後に放送リストを表示し、そこから実際のCDや音源が有料で購入できる仕組みになっているため、プロモーションという事で放送を許可している状態だと思う。
著作権管理が厳格な日本では、インターネットラジオを開局しようとしても、著作権処理のされていない音源や他人が権利を所有する音源は一切使えない。つまり、自分でしゃべる事くらいしか出来ないのが現状だ。
しかし、アメリカでmp3.comが行った方法は画期的だった。つまり、アルバムの中から1曲だけ提供してください。その代わり、曲の宣伝をします。というバーター取引を各アーティストに呼びかけ、それに賛同したアーティストから多くの楽曲が寄せられ、音楽ダウンロードサイトとしての成功を収めた。
Mukulcastも詳しくは分からないが、音楽著作権の権利者との間でなんらかの話がなされていることは間違いない。
さて、本題に入ろう。
インターネットが数多くある中で、このMukulcastがなぜこんなにも人気なのだろうか。会員数5万人。毎日4万人がアクセスする理由は、CJとのコミュニケーションにある。
CJとはCyber Jockeyのことでインターネット上のラジオパーソナリティーだ。これをオーディションで選んだ若い女性が務めている。この女の子たちのかわいい声とその他愛も無い会話が世のおじさまやお兄さんたちを惹きつけて止まないようだ。
もちろん、インターネット上には各CJの掲示板があり、生放送中にCJとリスナーが交流できる仕掛けが施されている。
技術的な問題がいくら解決されても、そのコンテンツがお粗末では成功はありえない。
Mukulcastの成功は楽曲を自由に提供できることだけでなく、この素人女の子のかわいい声にあるのは間違いない。
CGMの成功はこんなところに隠されている。
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投稿情報: Bryon Nail | 2010/05/11 10:21