伊万里の高級陶磁器を世界に販売するサイトを立ち上げた。
丸駒は江戸時代、江戸と伊万里を4隻の船で陶磁器を運んだ豪商の屋号。
今は別の屋号で事業を続けている。
その事業主から丸駒という屋号を借り受けて、インターネットベースのオンライン商取引サイトを開設した。
産地問屋との共同事業である。
高度経済成長期に有田の陶磁器産業も大量消費時代に合わせた安価な商品を作り始めた。
その大量消費時代に作った工場が今次々に経営危機に瀕している。
業界全体の事業規模は年々減り続け、今では最盛期の3分の1程度まで落ち込んでいるといわれる。
30cmの皿を数百円で買える時代に、同じ土俵で勝負を挑んでいた会社はもはやなす術が無い。
その中にあって、昔から伝統工芸品を我慢強く作り続けている所はしっかりと生き残っている。
高級陶磁器を好む人は果たして日本国内だけだろうか。
そんな疑問からこの事業はスタートした。
実際に江戸時代には伊万里の陶磁器がヨーロッパの王侯貴族を魅了していたのだ。
今まで市場でなかったところを市場にする。ブルーオーシャン的に解説すると次の通りだ。
なくすもの : 安価な大量生産品
減らすもの : 国内対応、中間マージン
増やすもの : アフターサービス、商品の価値付け
付け加えるもの : 海外への市場の開放
今、伊万里丸駒は新しいブルーオーシャンへと船出を始めた。
あとは、乗組員の情熱次第だ。
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