今日乗ったタクシーのお兄さん。
「私、鑑定をしてるんですよ。 有名な神道の大学を出て、有名な方の師事を受けて独立を目指してるんです。」
とのこと。
ちょっと興味があったので、タクシーを止めて鑑定をしてもらった。
「あなたはオレンジです。」
「芸術家・研究家肌です」
「人生には波が多くありますが、それはいつ来るか読めません。」
といった感じだった。
人生鑑定の良し悪しは分からないが、タクシーと鑑定という組み合わせは
新しいビジネスの予感がする。
ジャズを聞かせてくれるタクシーが絶大な人気だというニュースをテレビで以前見たことがあるが
タクシーの中というプライベート空間をいかに快適に過ごしてもらうかというのが今熱いかもしれない。
只の移動手段として使うだけでなく、その移動時間を無駄にしない価値のあるタクシーであれば
予約して待ってでも乗ることもあるかもしれない。
ブルーオーシャン戦略の中でバリューイノベーションと技術イノベーションの違いについて認識すべきという項目がある。
その二つのイノベーションの違いとは次のことに集約する。
技術イノベーション = 増やす・付け加える
バリューイノベーション = 増やす・付け加える・減らす・削る
高い技術や高度な製品なら消費者は喜んで買うだろうというのが技術イノベーション
バリューイノベーションとは、今までのサービスを見直し、減らしたり削ったりといった大胆な施策を実施する。
それで今までとは価値観の違う新しいサービスが誕生する。
タクシーといえばただの移動手段だが
「流しをやめる」・・・削る
「前日予約にする」・・・減らす
「鑑定を実施」・・・加える
「より丁寧な接客サービス」・・・増やす
これで、同じ自動車と運転手を使ったビジネスでもまったく新しい競争の無い世界を作り出すことができる。
タクシーとは違う価値を作り出すのだ。
同じ材料で違う価値を作り出す。 これが今とても重要な戦略として生きてくる。
消費者のインサイト(ホンネ)を捕らえた新しいサービスがどんどん出てくるだろう。
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