http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010073000991
米の消費量が2年連続で最低を更新しました。米作農家を救う為に米の消費量を上げなければならないという論調も多いのですが、問題はそれで解決するのでしょうか。
当たり前の話ですが、人口が減りつつある日本では食料そのものの消費量は減ります。さらに、高齢化が毎年進展していくわけですから、若者と高齢者のエネルギー消費量を考えると、これも毎年減っていくことになるでしょう。
減反政策はなにかと批判の的になったりもしますが、消費に見合った供給をするのも必要ですし、米作農家を救うのであればやはり輸出という選択肢も視野にいれなければならないと思います。海外から安い米が入ってくるから関税障壁を設けるということも一理ありますが、逆に日本の高品質な米を世界に供給するという視点が欠かせないのではないでしょうか。
日本の家電メーカーが作った高機能炊飯器は中国人観光客に飛ぶように売れています。
日本の米と炊飯器を持って世界中にセールスに行けるような環境を政府は作ってみてもよいのではないでしょうか。
ちなみに私が住んでいる場所から100メートルほどのところに、精米機の圧倒的世界シェアを持つ「サタケ製作所」という会社があります。ここのように、日本で培った米作関連技術を輸出するというのも大きなビジネスになりうるでしょう。
お米はお金として流通した過去もあります。それだけ価値の高いものです。増やす・減らすだけの議論だけでなく、もっと新しい米作の未来を作っていけたら良いと思います。
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