個人の寄付が支える団体運営の上で、やはり人気の寄付先とそうでない寄付先が出てくるかもしれません。ただ、すぐに思いつく解決策として、支援先を特定しない寄付を集めてそれを配分するという案があると思いますが、それでは今の税金徴収の仕組みと同じで、配分にかかわる利権がどうしてもつきまとってしまいます。
問題は仕組みで解決しなければならいと常々思っています。人は弱いもの、欲におぼれてしまうものという前提で、事前にそうならない仕組みをつくらなければ良質な制度というのは作れないのではないでしょうか。だからといって、寄付が集まらないという問題を「それだけ需要の無いものだ」と切り捨てることもできません。大きな問題です。
この問題に関しては、間違いの無い制度というのは存在しないのかもしれません。例えばNCAA(全米体育協会)は、アメリカンフットボールやバスケットなどの観客収入で得た収益をマイナースポーツへ配分しています。それで観客動員ができないスポーツもその活動が維持されているという現実がありますので、一度集めて再配分するという行為自体は間違ったものではないのかもしれません。
これは、実際私も正解を持ち合わせていません。 しかし、かならず道はあると思いますので、しばらく考えてみたいと思っています。
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