4月から請け負っている仕事の請求書を4月25日期限で出した。そして当日にその社長の彼は「今手続きが済んだから明日には振り込まれるはずだ」と言った。そして次の日何も振り込まれていなかった。そして「手続きのミスでまだ済んでいなかったみたいだった」と言ってきた。月末には支払は大丈夫だとも言った。そして月末にも何も振り込まれていなかった。
今度は「国金に断られた」とか言い出した。手続きが終わった、振込みの手続きも銀行でしてもらったと言っておきながらである。なんという狸親父。そして、「やっぱり自分の金でなんとかするから、定期をおろすので明日までまってくれ」と言ってきた。
そしてその当日。「大変なことがおこったんだ。実は定期を解約しようとしたら○○の職員が借りてくれと言うんだ。訳を聞くと職員がつまみ食いをして収支が合わなくなっているっていうんだ。だから解約も出来ないししばらく待ってほしい」てなことを言い出した。私が「それじゃ○○に直接確認しますんで」といったら「いや、情報を表にしないように念書まで書かされたんだ」という。「じゃあその念書とやらを見せてください」というとなにやらもごもごしていた。
そして、結局振り込む、振り込み手続きしたといいながら当日にちょっと話があるとか言う状態が続いていた。さすがの私ももう限界を超えたので、直接○○(金融機関)に「お宅の口座を持つ○○さんが信用を傷つけるようなデマを流しています」と言ってやった。本社の総務部のお姉さんが親切に対応してくれた。
そうやってのらりくらりと支払を避けているこの狸親父を何とか退治するために、秘密兵器の知人を連れて3人で話をした。その彼は金融業界に長らくいて、このような案件はお得意だ。さすがに彼が理路整然と話を進めると「絶対明日に何とか用意します」と言い出した。お礼に遅延損害金分をその彼に支払うことにした。
ところがである。また次の日「やっぱりダメだった。お金の厳しさを知りました」とかいう分けの分からないメールが届いた。結局金策には失敗した様子。続きの仕事も今中断中で私もこの信用度ゼロの人物との取引は早々に幕を引きたいとある程度の金額で打ち切りにさせてほしいと伝えると、「いや、最後までやりたいんだ」とかのたまう。それならちゃんと支払いなさいと諭してもその場で分っていると返事をするだけだ。
さらにその人物の最悪なのは最終クライアントには支払遅延による納期の遅れなど一昨日まで伝えていなかったというのだ。最悪である。
知人の紹介で受けた仕事だったが、見誤ってしまった。資産状況を把握できるわけではないし、信頼できる知人からの頼みであるからと快く引き受けたのだが、世の中とはそう言うこともあるものだ。
支払えない時の対応如何で彼の印象は大きく変わっていたのだと思う。何よりも悪く決してやってはいけないことは見苦しい言い訳をすることと出来ない約束をしてしまうことだ。彼も最初の段階で「支払がどうもうまく出来なくなりそうだ。相談させてくれ」と言えば一緒に解決策を考えましょうと言えたのにと残念に思う。もはや修復不可能な段階で、このまま支払わなければ詐欺事件として届出なければならないことにもなってしまう。
ビジネスモデルだ、ニュービジネスだ、新規事業だといくら入念に計画を立てても基本的な信頼関係の基になるべきお金の問題がクリアでなければ全てはうまくいかない。こんな経験は二度としたくない。
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