中国で大きな地震が起こった。最近テレビを見なくなったので映像は見ていないが新聞やネットでは連日大きく報じられている。約5万人とも言われる犠牲者を出したそうで、阪神淡路大震災の6000人の約10倍にも及ぶ死者ということだ。まずは犠牲になられた方のご冥福を心よりお祈りする。
オリンピックを間近に控えてのこの大惨事に際し、中国政府や中国のオリンピック実行委員会、そしてスポンサーが出来ることは”中止”という二文字だろう。スポンサーはその支払予定の金額を全額災害の救助に回し、オリンピックは中止とする。その決断をすることが出来れば災害の一日も早い復旧にも貢献できるのではないだろうか。
見返りを求めるわけではないが、この英断を国際社会は高く評価するはずだし、スポンサーとなった企業も世界中から支持されるだろう。そして参加予定だった選手も自身の記録などよりも犠牲者の救助を優先させる事に異議を唱えることは無い。2008年のオリンピックは幻となるが、それでいいのではないだろうか。
もちろん、オリンピック開催までに尽力してきた数多くの人たちには大きな影響があるだろう。金銭的な損害が発生することもあるかもしれない。それをある程度保障してでも開催を中止することに意義があると私は思う。オリンピックは平和の祭典と呼ばれる。人々が平和に暮らせるためのオリンピックならば、そのエネルギーを被災地の人々に提供すべきではないだろうか。
あ〜、ないですね、きっと。なんたって何よりもメンツが大事なお国柄なので。
「こんなにツライ状況でもやりました!世界も応援してくれました!世界はひとつ、中国もひとつ、この調子でチベットも東トルキスタンもバシバシなにしますから!」てな具合に自己完結するんじゃないですかね。
個人的には今回の災害でより強固に「開催」ってほうに進んだと思います。「もう何が何でもヤルッキャない!そんな俺たちってスゴくない?」って方向に。ヘンに「いや、そうじゃなくて」なんて言うと「中国の発展に嫉妬しているアル!」って逆切れしそうで。
もう、ワクテカしながら8月を待ってます。
投稿情報: yasuyuki | 2008/05/19 00:56
「中止する」「英断」という発想そのものがない。
北京オリンピックであって中国オリンピックじゃないし。
「メンツ」自体が日本人の思ってる「メンツ」と異なるし、他国に「よく」思われる気もないですね。まぁ「いい人」という概念が日本と思いっきり異なるところは面積比でも地球の3/4くらいありますが(海洋含む(笑))。
でも四龍+日本に比べると自分たちは遅れてるという自覚はあるみたいですよ。
1976年の河北省大地震で24万人が亡くなってるのは数字として中国からも出てるものですが、そういう比較対象があるのもある意味不幸なのかも。
投稿情報: 有人SPAM初號機 コーノ | 2008/05/19 03:17
とは言うものの私もオリンピックは開催されるとは思います。放映権収入や入場料収入を当て込んで色々やってるでしょうし。そして”俺たちはすごいんだ”というのを見せる場には確かに拘りそうですね。
死者数は人口比で語るものではないとも思いますが、それでも中国にとって数万人は誤差の範囲というほど多くの人口を抱える国という要素もありですね。
投稿情報: Eric | 2008/05/19 09:50
阪神大震災の年にも春の選抜高校野球大会が実施されたわけですが、その意味合いは異なるんでしょうね。
被災者自身が勇気と希望を頂くために実施してほしいと依頼したからとかですが・・・。
投稿情報: ガイレイ-ガイレオ | 2008/05/19 11:20
被災者を勇気付けるために開催するというのも一つの選択ですね。どちらにしてもその開催意義についてどう語るのかは注目しておきたいと思います。
投稿情報: Eric | 2008/05/19 15:55