フランスでは婚外子の割合が50%を超えたというニュースがあった。正式な婚姻をせずに子どもを持つ家庭が半分ということだ。
私はこのニュースに関して意外と素直に頷いてしまった。というのも、女性もキャリアがあり、結婚をすることでそれを捨てなければならない為に結婚できなかったという経験があるからだ。
特に地理的に離れている場合だと、必ずどちらかがその仕事を放棄しなければ結婚は成り立たない。結局仕事を取るか結婚をとるかといった二者択一を迫られ、それが足枷となって前へ進まないこう着状態が続く。
そして、さらに結婚をすると、男性の家へ嫁ぐというのが日本の一般的な考え方になる。すると女性だけの姉妹だったり女性の一人っ子だったりしたら、まさにお家断絶の危機となりこれもまた結婚に対する大きな障害となってしまう。
事実婚という考え方は、この行く手を阻む諸問題をいくらかは解決してくれる手段となるのではないだろうか。
結婚をしていないから愛情が無いという類のものでもないし、結婚していないからすぐに別れられるというものでもない、実際の生活については結婚している家庭と変わらない。
ただ、日本の場合、正式に結婚しているか否かで法制度の違いもあり今すぐに実現は難しいのだと思うが、約30万人近い外国人労働者を受け入れなければ立ち行かないともいわれている日本社会において、今後国際結婚の問題などが多くのしかかってくるのは間違いない。
政府による結婚というお墨付きだけではなく、まさに「子は鎹」で二人がその子を中心に末永く人生を歩んでいける、そんな柔軟な制度設計も必要なのかもしれない。
なにかあると「欧米では~」というどこかの党首はあまり好きではないが
いいところは見習いたいものだ。
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