一人で会社をやっていると、「こういう事業をしたいので手伝ってくれないか」といった話がよく来る。もちろんこちらでも十分に調査をして事業にあたるのだが、中にはリスクを負いたく無いためだけに共同経営を持ちかける人たちがいる。つまり、自分が投資すべきものに対し、他人の資本をあてる。そしてその見返りに将来の不確実な収益を提示するということだ。
様々なケースを経験して分ったことは。お金を出さずに相手に初期の金銭的負担や労働力負担をさせる人は成功しないということだ。本気ならば強力してくれる人に対しお金を出せるはずだ。裏を返せばその事業に対し、最初からいつでも撤退する構えでいるということに他ならないだろう。
とにかく最初の事業立ち上げはお金は出て行くばかりで収入は少ないというのが正直なところだろう。その中で少なくないお金を協力者に提供することを躊躇するのかもしれない。しかも協力を申し出る人の中には最初の資本金を食いつぶすつもりでお金を要求する人もいる。私もそんな人に吸い取られた経験がある。
事業を始める人には、どこにどれだけのお金を投入すべきかを見極める力と、協力者の心理をよく考えたリーダーシップが必要だ。虎の子の蓄えを増やすのが目的なのだから。
10月9日に32歳になる。大学を卒業して10年だ。もう学生時代の武勇伝は仕事には何も関係しない。
また今日も新しい事業を確実に育てる仕事が始まる。
そして、自らのビジネススタイルについてもそろそろはっきりと方向性を示す時期がきたのだと思う。
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