http://www.pcmag.com/article2/0,1759,2191920,00.asp
HealthVault will also allow users to upload data from a small number of HealthVault-compatible devices, and allow users to send, receive and store their own medical records and information from doctors and healthcare providers. The information that could be stored in the vault includes data from fitness-related and health activities, according to Microsoft. Examples include aerobic sessions, measurements such as blood glucose and blood pressure, discharge summaries from hospitalizations, lab results, medications, and health history.
10月4日、HealthVaultという健康情報サイトがマイクロソフトから発表された。Vaultは地下食料貯蔵庫や鋼鉄の金庫といった意味があるのでサイト名そのまんまの内容だ。
健康情報はWebコンテンツの中でも一、二を争う集客力のあるコンテンツだ。ただ、一方的に情報を提供するサイトは数多くあるがユーザーの健康情報を記録するサイトはなかなか出てこなかった。というより技術的に難しかったのだと思う。
自身の健康情報というのは個人情報の中でも第一級扱いの非常にセンシティブな情報だ。その情報をWebというオープンなネットワークを通じて保管するというのには抵抗感もある。マイクロソフト側もその辺は考えていて、広報担当は「セキュリティ問題は第一の考慮すべき事項だ」としている。
ただ、ユーザーがはたして継続的に利用するのだろうか。健康情報が集中的に保管されていなかったことによる不満というのはあまり実感したことが無いし、それぞれの医療機関やフィットネスクラブなどでは独自に自身の健康状態は管理してもらっているだろう。はたしてどれくらいのニーズがあるのだろうか。
この手の情報収集サイトを運営する目的はただ一つ。広告費が稼げるからだ。サイトの案自体もそこから出発しているような気がする。マイクロソフトを非難するわけではないが、そんな魂胆見え見えのサイトを積極的に利用するとは思えない。
Youtubeにしても最初の出発が自身の不満を解決したい(パーティーの動画を共有したい)という動機があったからこそであり、その根源的なものがなければ心には響かない。日本でも同様のサイトを企画したいという企業が多数出てくるとは思うが、やはりその根源的な不満やニーズは何かというのを見極めなければ大きく成長するサイトにはなりえないのではないだろうか。
"We do not use your health information for commercial purposes unless we ask and you clearly tell us we may."
利用規約の中のこの一文がマイクロソフトの思惑をストレートに表している。
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