http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline3536240.html
生徒が行きたい学校を選ぶ学校選択制を前提に、「生徒が多く集まる学校に予算配分で優遇する」と明記し、教育現場にも競争原理の導入を促しています。
私の母親は中学校の教師だが、その労働時間は尋常ではない。
朝から夕方までみっちり授業が入り、生徒の課題の採点や明日の準備は家に帰ってから夜なべしている。
そんなこんなで毎日深夜まで働いている母の姿を見ると、競争原理導入だとかいうお偉方の意見には到底賛成出来ない。
今、先生は衆人環視の状態だ。親からは不信の目で見られ、教育委員会からは管理すべきものとして見られ、同じ書類を文部科学省と教育委員会にそれぞれ提出しなければならないなどの業務の無駄を数多く抱え、本当に労働環境は劣悪だと言っていい。
私も塾業界にいた経験から分かるが、劣悪な労働環境であっても先生はしっかりと役割を担う。それは単純に生徒がかわいいからであって、生徒の人生を自分が預かっているという責任感からだ。 上層部の管理がきついからとか競争があるからがんばるわけではない。
なぜ、質を向上させる方法が競争原理なのか。
教育はその結果がすぐには分からない、10年後、20年後かもしれない。
じっくりと生徒に向き合う先生を一人でも多く育てる事が教育再生会議の責務ではないだろうか。
今、先生たちには北風ではなく太陽が必要だ。
[いいですね] 太陽もそうですけど、もっとどんだけ劣悪な環境で仕事をしているのかを晒さないとダメでしょうね。残業とか、ね。
教育委員会と親という2種類のお目付役、そして口ばっかり達者な生徒、っていう状況でどんだけプレッシャー受けてんだか。
その辺を「聖職」だからとかの色眼鏡じゃなく普通の労働者として評価してあげないと。
投稿情報: yasuyuki | 2007/04/09 23:23
コメントありがとうございます。確かに、民間企業だったら労働基準監督署から是正命令が出てもおかしくないような労働環境ですよ。以前国会答弁である議員が「授業1時間に準備が1時間必要なことをご存知ですか?」と聞いていましたが、まさにその通りで、物理的に時間外労働を強いているのが現状です。
いじめ問題や先生の不祥事で社会からの目も厳しくなるし、先生が楽しくないと思う学校で生徒が楽しいと思うはずはありませんね。もっと環境がよくなるといいと思います。
投稿情報: Eric | 2007/04/09 23:59