http://www.asahi.com/international/update/1015/TKY200910150475.html
ソウル市が過去30年に外国から贈られた記念品を競売するという記事。収益は社会福祉の資金となるようなので、その点はまだいいとして、気になるのは上記記事のこの部分
記念品が毎年30点のペースで増え、保管が難しくなったのが理由。「希少価値があり、品格の高い記念品」163点は競売せず、市民への公開を続ける予定だ。
記念品を2種類に分ける。「品格のある希少品」と「品格のない普通の品」。
実際に個人間の贈り物では公表しないまでも心の内で売ってもいいもの、大事にとっておくものと区別することはある。しかし、ソウル市という一国の首都が外国からの贈答品をそのように2つに分けて、片方を売りに出すというのが報道されたら国家としての品格を疑われても仕方が無いのではないだろうか。
売却し、それを福祉に役立てるという発想はとても良いことだが、そのやり方にはもう少し戦略というものがあってもよかったのではないだろうか。
私が市の担当者ならこういう風に言うかもしれない。
「記念品を大切に保管していただける方を探しています。受け渡しは競売形式で行います。ただし、保管が難しい一部の記念品については引き続き市で管理し一般公開をさせていただきます。競売による収益は社会福祉のために全額利用いたします。」
「希少価値があり、品格の高い記念品」とは記者に対して担当の職員が発した言葉がその記事のソースであろうから、その一言を「保管が容易なものと難しいものに分けました」とすれば記念品に優劣を付けたとのマイナスイメージをもたれなくても済んだのではないだろうか
ソウル市は私が一番良く行く外国の都市で大好きな都市であるからこそ、今後もがんばってもらいたい。
コメント