お隣り韓国での話題。
メジャーな新聞などのメディアでさえ、インターネットのポータルサイトから自社へユーザーを取り込むために「釣り」的な手法をとっているそうだ。
アフガニスタンの武装勢力タリバンに韓国人23人が拉致され、生命の危機が迫っていた22日、国内の報道各社はこれとはまったく関係のないトピックをめぐって、「釣り合戦」を繰り広げた。この日の午前9時ごろ、コメディアンのチョン・ソニ氏がタレントのアン・ジェファン氏と結婚するとのニュースが伝えられたため、ネイバーやダウムなどの主要ポータルサイトで「チョン・ソニ」「アン・ジェファン」を検索するユーザーが激増した。そのためポータルサイトにニュース記事を供給している報道各社は二人の話題に関する記事を「量産」し始めた。
新聞上なら小さな記事一つで終わりになるはずの話題だが、ささいなこと一つ一つを取り上げては数十本の記事に小分けした。例えばある日刊紙は「アン・ジェファンとチョン・ソニのカップルはラジオ番組『正午の希望曲』がきっかけで出会った」「アン・ジェファンのミニ・ホームページはラブラブモード一色」といった15本もの関連記事を発信した。なにもこの日刊紙に限った話ではない。恥ずかしながら本紙を含め、ほとんどの主要新聞社やスポーツ・芸能紙が、二人の結婚に関する記事を量産するのにしのぎを削った。
http://www.chosunonline.com/article/20070725000035
具体的には、このように、同じ内容の記事を量産してクリック数を稼ぐということが横行しているそうだ。そして、結局ユーザーが食いつきそうなねたが、例えそれが新聞の小さな三面記事であってもメディアを席巻してしまうということにもなるということだ。
日本の場合、ヤフーはトピックスの文言をヤフーがコントロールしているためにあまり同様のことは起こりにくいが、新聞が提供する見出しをそのまま掲載するポータルはかなり多い。そういう点では同様のことも行われていないとはいえないだろう。また、特定の小さなニュースがある影響力のあるサイトで取り上げられて拡大再生産されてしまうことも昨今増えている。そんな時代だからこそ、冷静に判断する力を養わなければならない。
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